オンライン英会話業界の価格競争とパラドックス

 

 

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オンライン英会話業界は目下のところ、激しい価格競争が展開されています。

特にフィリピン人講師を使った学校は、フィリピン英会話という一ジャンルで、1レッスン100円という価格帯を打ち出しているに至っています(毎日受講した場合)。
当校でも、「Ecom英語ネット」というオンライン英会話サービスを提供していますが、ネイティブ講師をメインにしているため、フィリピン系スクールの価格競争を、どこか違う業界の出来事のように見ています。

価格競争は常に善か?

さて、この価格競争ですが、消費者にとってはうれしいように聞こえますが、今の日本のデフレ経済状態からすると、価格競争はデフレを助長するので、全体では誤った選択をしていることになります(合成の誤謬)。

価格が下がると、当然その下がった部分が別のところにしわ寄せがいきます。

講師の人件費、社内の人件費、設備投資、何でもいいです。人件費が下がれば、それを使う人のお金が減り(需要の減退)、供給も減ることになります。設備投資のお金を削れば、それをもらうはずだった企業の利益が減り、また同じような連鎖の繰り返しです。結果利用者の所得自体もどんどん減っていきます。

 

日本は共産主義国家ではないので、命令で、『デフレの今は価格競争をやめろ、インフレになってから価格競争をするならしてもいい、本来価格競争は、インフレ対策だ』とすることはできないです
資本主義国家なので、カルテルや独占禁止法を禁じて、ある程度自由な価格競争を奨励しています。何よりデフレに20年浸かってきた(浸からされてきた)日本人自身が、価格競争を当然のことのように捉えています。

海外では、ほとんどがインフレ社会(給料も、物の価値も上がる社会)なので、供給<需要となっており、当然のごとく、モノ・サービスを提供する側の方が立場が強いです。

ですので、価格競争もあまり起こらないことが多く、逆に購入者が頭を下げてお願いして買うのに近い状況があったりします(なのでサービス精神というものが日本基準では皆無だったりします)。

 

何が言いたいかといいますと、

健全な価格競争は全然あっていいと思うのですが、今の日本の状況を考えると、行き過ぎた価格競争は、業界はもとより、私達の生活そのもの、経済にも悪影響を与えることにつながる。

ということです。(個々人がよいと思っても、全体からすると悪い影響が起きるといのは「合成の誤謬」という法則で説明されています。)

 

オンラインだから格安は、もう卒業していこう。

ただ、行き過ぎた価格競争の根源はフィリピン英会話業界だけに限らず、当校が身をおくネイティブ英会話業界にも言えます。

Ecomオフィス当校のレッスン価格は、大手英会話学校がマンツーマン1時間9000円くらいとるところを、それら講師のヘッドティーチャー級が、1時間6,000円程度で提供しているからです。

正直、私自身、オンラインのメリットをとても感じているので、普通に街中の英会話学校に時間を気にしながら通うより、自分のいる場所が英語学校になる、オンラインスクールの方を、同じ価格だったとしても選んでしまいます。

友人が資格試験の学校に通っていた時、通学価格も、ビデオ講義価格もそれほど価格に違いはない、ということを聞きました。

オンライン英会話業界も、オンラインだから安いということはなく、リアルの学校を超えるメリットをもっと打ち出し、業界全体で格安イメージを払拭することができないかなぁと思う次第です。

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