語学学習マーケット(市場)考察

前回、
アンケートの結果から、「日本人の9割が英語はいらない」という日本の現状を触れたが、これについて詳しくみていきたい。

英語関心あり層は6割だが、英語必要層は1割

まず当社がポータルサイトgooを使って行ったアンケート調査によると、
英語学習者、語学学習に関心がある人の割合は、56.1%(2012年)。56.7%(2011年)となっている。

従って、成人のおおよそ56%くらいの人が、語学学習に興味があるといえる。

大人向け語学スクールの潜在顧客は道行く日本人の10人のうち6人程度で、残り4割は全く語学に無関心と考えたほうがいい。あなたは今、英語の上達に関心がある、または英語の勉強をしたい

あなたは今、英語を必要とする環境にありますか

 

そして本題の、「英語を勉強しないといけない環境にあるか?」という質問については、これも弊社が直近2年にわたって行った調査によると、
はいと答えたのが、12.8%(2011年)、11.2%(2012年)となっていました。

ですので、おおまかに日本人成人の10%の人のみが英語を必要としている環境にあり、残りの90%は、現状英語が必要にない状況にあると言える。

(こう述べると、近い将来はこうではなくなる、だから日本は~、といった議論が出てくるが、ここでは、現状をきちんと認識するために、その議論は置いておきたい。)

英語学校が打つ施策

ここでマーケティング的に重要な点は2つあると思う。

  1. 適当に語学学校の広告をうったとしても、見ている人の4割強の人は、自分には無関係だと思っています。

  2. 日本人の英語学習者の大半は趣味である(=~しなければならない、といった必死さはない)

1については、語学学校内部の人によく誤解されがちである。

通常、語学ができる人、語学に興味関心が高い人は、まわりも当然そうだろうという意識が働きがちで、世の中グローバル社会になっていく中で、たくさんの人が関心を寄せているに違いない、と勘違いする。なので、よく電車やTVなどの語学学校の宣伝も、無意味なノイズと感じている人が相当数いる。
これの解決方法としては3つあると思う。

1-A:関心の高い人に絞ったターゲティング宣伝をする

1-B:恐怖心を煽って無関心な人を取り込む

これからはグローバルですよ!取り残されますよ!日本はもう終わりです!それでいいんですか?日本には英語だけが足りないんです!日本人に英語を話す喜び!といった具合に。)

1-C:語学というサービス提供ではなく、もっと別の価値を提供していく。

例えば昔はやった脳トレ英語などは、英語の勉強というよりも、脳トレーニングということで、語学学習者のマーケットを超えて利用者が広がったと思う。

 

Ecomは、1-Aを踏まえながら、出来る限り1-Cに今後取り組んでいきたい。1-Bについては、手段として有効かもしれないが、うちのカラーではないので無理かなと。

ターゲット層、顧客を絞り込む

2の、「日本人英語学習者の大半は趣味である」という事は、イコール、大半の英語学習者(10%の英語必要者は除く)は、費用をそれほどかけない。

一般に趣味の1つの習い事の金額は、月謝1万前後、独学なら月1000円以下とされる。趣味である以上、大半の語学学習者も、月額平均5000円前後の支出額である。一方で、趣味でない、英語が必要層の出費は、1万円を優に超えるとされる。
どちらに顧客ターゲットを置くかで、マーケットの規模も違ってくるし、顧客から頂くお金の一人当たり金額も異なってくる。

 

重要なのは、自社の顧客を決めることであり、顧客さえ決めれば、マーケットサイズもわかるし、払ってくれるサービス対価もわかってくる。

また顧客が決まればそうした顧客が求めているサービス(提供価値)も決まってくるし、それに対応する講師や、サポートスタッフ構成なども決まってくる。

オフィスや学校の場所だって適切な場所が決まってくる(例:シニアに提供するなら、オフィスは巣鴨の方がいい(東京の場合))。

一番ダメなのが、顧客を決めないで闇雲にサービスを提供し運営していくことだと思う。

italia

 

弊社Ecomでは、現在、日本人成人の1割にすぎない語学学習真剣層に向けてオンライン語学レッスンサービスを提供している。

ただ、今年7月頃を目処に、日本人成人の50%ほどを占める語学学習趣味層(独学中心者)に向けた、顧客単価500円程度の新サービスを開始する予定です。現在準備中ですので、ぜひサービス開始を楽しみにしていてください。

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