ゲーム理論で見るスカイプ英会話業界

最近、日本のスカイプ英語業界では、円高是正の流れから、値上げを検討し始めているとのこと。

個人的には、円高の時は値下げをせず黙っていて、円安の時だけ値上げをする一貫性のない施策には、業界の信頼性の点から支持したくはないのだが、ここではそうした気持ちは置いておいて、ゲーム理論に当てはめて今回のケースをみてみたい。

競合相手がいると、値上げはなかなか簡単にはいかない

ゲーム理論は囚人のジレンマが有名であるが、今回はプレーヤーをスカイプ英会話業界A社、B社とする。

例として、A社とB社は同じ業界のライバル会社同士で、談合などのやり取りはないとする。

そして、
・この両者が値上げをする:A,Bそれぞれ+3の収益

・両者据え置き:A,Bそれぞれ-1の収益

・Aが値上げ、Bが据え置き:Aが-5収益、Bが生徒数増加で+5収益

・Aが据え置き、Bが値上げ:Aが生徒数増加で+5収益、Bが-5収益

となるとする。

図にすると、このようになる。

           B値上げ       B据え置き
A値上げ    (3、3)        (-5, 5)
A据え置き    (5, -5)      (-1, -1)

 

こうした条件の下だと、互いに協力して値上げして、3,3の収益を加算した方よい。

しかし一方が裏切って値上げしなかった場合、相手を出し抜くことができる。

各々が合理的に動いた場合、得する値上げには至らず、据え置きで落ち着く。

本来なら、両者で値上げしてもっと多くの収益を出せたはずが、相手の動向を気にすることで値上げができず、

結果、最適解の3,3ではなく、-1,-1の収益に甘んじることになる。

 

 

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基本、社会のインフレ率が上がれば、それにあわせて自然な値上げが健全でよいと思う。

しかし、今のスカイプ英語業界のように競争が激しい場合、各自が牽制しあってなかなか皆がどんどん値上げという風にはいかないのであろう。

ゆっくり時間をかけながら、相手の出方を伺いながらビジネス上のゲーム理論は展開されていく。