日本人のTOEFLの点数が低くても問題ない理由

TOEFL試験

よく、TOEFL(トーフル)の点数を引き合いに出して、日本はアジアで最低レベルだ。北朝鮮よりも点数が低い。スコアの高い韓国を見習った方がいい。という意見があったりします。

TOEFLの点数=英語力か?と言った議論はここでは置いておいて、単純に日本人のTOEFLの平均スコアが低い理由を書いてみます。

国としての前提条件が違うのに、一律のものさしで見るのはおかしい

1つの理由として単純に、

「日本は、英語の差し迫った必要性が高くない国だから」

です。

要は、『必要性の問題』です。

必要性があまりないから、英語も他所の国に比べてあまり本気になれないのです。(別に悪いことでもないです。)

 

そしてこの必要性は、各国の外需依存度から読み取ることができます。

 

わかりやすく、トーフル平均点順位や、受験者数とあわせて、外需依存度のデータを入れて下記に一覧表を作成してみました。

TOEFL国別テストランキング
TOEFLスコア(iBT)のアジアランキング(2010)
*外需依存度も2010年のDataですが、TOEFL国別受験者数だけは、2005年を最後に、TOEFL側が発表しなくなったため、2005年のものを参考として入れました。

Dataを見ると、ぱっと英語公用語の国が、トーフル平均点数上位に食い込んでいますが、これは当然なのでスルーして見てみます。

それ以外の国で見ると、バングラディシュ、スリランカなどの受験者数の少ないことによる例外はあっても、基本、外需依存度の高い国が平均スコア上位に来ています。

一方で、

日本の外需依存度は、輸出・輸入ともに12%程度。

日本は世界でも稀にみる外需依存の少ない国

です。

 

要は各国、国によって前提条件が違うのです。

それを考えずに、一律にTOEFLの点数争いに参加するのはナンセンスだと考えています。

 

だから、日本の経済の成り立ちから考えると、別にTOEFLの平均点ランキングはこれくらいでも驚かないでしょうし、

外需依存度が50%もある韓国と比べて、日本はどうなんだ?、

とやる必要も全くないと思います。

そもそも前提条件が違うので、当然必要な要素も異なってくるのです。

 

*今、外需依存度が低いからといって、英語を熱心にしなくていいのか?という意見もあるかもしれませんが、それに答えると長くなってしまうのでまた別の機会で。

 

 

**外需依存度は、輸出/GDP。香港やシンガポールが突出しすぎて目が眩みますが、世界レベルでは、25%を超えると外需依存度が高いと言われる傾向にあります。

その場合、バングラディシュ、スリランカはどうなんだ?と思う方がいるかもしれませんが、これらの国は単純に、受験者がその国のエリート候補の限られた人のみが受けているからと捉えられます。

基本、開発途上国の一般の人に大学留学用のTOEFL試験は必要ないですし、受験料も2万円近く支払います。

日本のようにとりあえずTOEFL受けておこうか、という感じの人が多い国では平均点は下がります。

受験者が次に多い韓国の場合、前にも書いたように、内需が少なく、外需に大きく頼っている国のため、国民総出で英語に力入れているという事情があります。

繰り返しますが、日本と韓国では、国の前提条件が違うのです。