グローバルの良い面、悪い面

グローバルチーム英語学校など、語学学校のホームページを見ると、

日本のグローバル化を後押しすることで、日本に貢献します!

とPRされていたりします。

この場合、

”グローバル=よいこと”

”グローバル=避けられないこと”

という暗黙の了解が前提にあるように見えます。

実際、多くの人が、自然とそのような思考回路になっている可能性があります。

グローバル=よいこと?

グローバルが良いかどうかは、その国の状態によって異なると思います。

基本的にはグローバルは、先進国にとってデフレ促進(インフレ抑制)であり、開発途上国にとっては逆で、インフレ促進(デフレ抑制)となります。

 

○先進国×グローバルの場合

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説明不要と思いますが、国境線を意識しなくなると、先進国は、自国の高いコストを嫌い、もっと安い開発途上国に仕事を移します。先進国との取引でも、彼らの得意分野の仕事を任せれば国内よりずっと安くなります。

また仕事を移さなくても、移民を大量に受け入れてもいいです。

そうすると、全体の価格相場が下がっていきます

 

○開発途上国×グローバルの場合

一方で、開発途上国の場合、自国内で提供するよりも、多く払ってくれる先進国相手に商売する方がよく、段々と価格相場が上がっていきます。移民として移る予定の人に、賃金交渉しないといけなくなり、人件費も上がっていきます。グローバルで外国投資を受け入れてもいいです。

 

ですので、日本のようなデフレ状態が20年も続く国は、グローバルを進めると、退治困難なデフレがもっと悪化していくのです。

 

それはさしずめ、

病気で低体温症が20日も続いている人に、解熱剤を投与してさらに低体温ようなものです。投与したいなら、38度以上の高熱になってからにしましょうね、という話です。

 

ですので、もしどうしても、どうしても、日本をグローバルにして後押しするのが夢であれば、

現在のデフレ状況から脱却して、インフレ率が年4-5%程度の水準で、かつ、金融引締め、利下げ、財政引き締めの両方をやっても止まらない状態になってきたら、グローバルの旗振りをすればいいのではないだろうかと思います。

今の状態で行えば、

グローバルの弊害をまともに受け、思いとは裏腹に日本の経済をデフレ不況へと悪化させる片棒を担ぎ、

結果、日本国民を不幸にする可能性が高いです

グローバルは、一般的に、高インフレが続く開発途上国や、金融緩和しまくりで、ドルじゃぶじゃぶで、ほっとくとインフレ率がすごいことになりそうなアメリカと相性がよいのだと思います。

 

グローバル=避けられない?

またグローバルは、“避けられない“と言う人もいますが、国家次第で、グローバルは、止めることはできますし、逆にTPPなどを締結したり、英語偏重教育にすることで、グローバルを一気に加速させることもできます。

要は政府、もっと言うと、その主権者である国民次第で、グローバルはどうとでもなるものです。

 

ユーロだって、グローバル構想のもと、できたものですが、国民の決定で、政治を動かし、その流れをもとに戻すことだってできます。

ヨーロッパの中央の国、スイスは、国民の投票で、EU加盟もユーロ導入も退けて、守って来ました。

 

おそらくグローバルを絶対的に良いことというのは、日本よりも、アメリカやEURO導入のヨーロッパ圏ではもっとずっと多い意見だと思います。

ただ、国としての前提条件が違ったり、経済状態が異なれば、当然必要な政策・イデオロギーも異なってきます。

 

ですので、「日本をグローバル化させて、日本に貢献」というのは、実は言っていることとやっていることが違う、ということになりかねないです。それはさしずめ、デフレ期に消費税の増税をすることで、全体の税収額を減らして日本を貧乏にさせるのと同じだなと思うところです。

 

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私自身、グローバルは嫌いではない言葉ですが、宗教のように絶対視するのは嫌だなと思っています。

良い点、悪い点両方を見極めて、自身の求める国際経営スタイルに活かしていきたいと考えています。