無料MOOCSや格安レッスンが本当に教育にとってよいのか?という問題

MOOCSという言葉をよく耳にします。

映像を使った大規模オンラインオープンキャンパスで、基本無料で、誰もが自由に学習に使えるというものです。

来年2014年は日本のMOOCS元年と呼ばれるかもしれません。

力を入れている当校EcomのYouTubeコンテンツ

イーコム無料動画学習教材

当校でも映像プラットフォーム「YouTube」に、無料で1000本近い、当校オリジナルの学習動画コンテンツを提供して、500万以上の視聴実績をあげる人気チャンネルを作ってきました。

利用者のコメントも好意的なものが多く、高い評価も投票されているので、当校が作ったコンテンツには自信を持っています。

しかし、当初は、広く色々な人に、学習の一助として使ってほしいとはじめたYouTubeへのコンテンツ提供ですが、無料で提供している今の現状に疑問を持ちつつあります。

といいますのも、無料と有料とで、人の真剣さが無茶苦茶変わってくるのを知っているからです。

例として、当校の人気コンテンツの一つ「イディオム英語表現100」の最初数回分のログ(2013年12月26日現在)を見てみましょう。

ネイティブが使う英語表現1回目:27万視聴(高評価173マーク)

ネイティブが使う英語表現2回目:5万視聴

ネイティブが使う英語表現3回目:3.7万視聴

ネイティブが使う英語表現4回目:1.3万視聴

ネイティブが使う英語表現5回目:1.3万視聴

ネイティブが使う英語表現6回目:2万視聴

ネイティブが使う英語表現7回目:1.8万視聴

ネイティブが使う英語表現8回目:2.2万視聴

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ネイティブが使う英語表現100回目:1.1万視聴

Dataから、1回目から2回目へ移行で、がくんと減って、3,4回目から定着した人が継続して見ていってくれているように思います。

100回目まで1万人代をキープと、うちはかなりの割合で定着してくれる人がいる方だと思っていますが、たいていシリーズもの学習コンテンツは、もっと尻すぼみのように利用ユーザーがどんどん減っていきます。

問題は、1回目見て、面白そうだな、役に立ちそうだ、『後で時間がある時見てみよう』で終わってしまいそうなところです。27万のうち2割が2回目に進んでいますが、8割は「後で~」という行動になっています。

もしこれが有料だったと場合、1回目の視聴数はもっと減りますが、確実に継続率はとても高くなりますし、100回の講座修了も多くなると思います。

 

ハードルをあげることは、継続のための1つの手段。

学習効果・教育の観点からは、継続こそがもっとも重要なので、実は、教育業界においては、むやみに安くする、無料にするというのが必ずしも、ユーザーにとってよい『結果』でないことが言いたいのです。6

 

MOOCSにしても、MOOCSの闇の部分という記事でありましたが、修了率は数%以下にすぎない

ほとんど、大半の人はちょこっと見て、触って、終わりで有名無実化しているそうです。(一方で、メディアのMOOCSに対する評価は異常に高いですが・・。)

 

もちろん、MOOCSが、恵まれない環境、貧しいアフリカやモンゴルの子供も含めて、教育機会を届けるのには役立っているかもしれないです(し、マスコミもそういうのが好きです)。

しかし、人間は、機械のように、モチベーション高く続けられる人は稀です。

人間の心は、本来、弱く、気まぐれだと考えた方がいいです。

ですので、モチベーションや継続のために、『あえて』無料や格安でなくすることも一つの教育効果をあげる取組みです。といっても金銭負担が増えるのも問題です。

有料の方が、実は学習者のためになる?!

ですので、MOOCSにしても、無料ではなく、例えば、半期5000ドル(年間1万ドル、または1講座12回分いくら)とか普通の金額にしたとしても、そのお金を修了率や、成績によって減免(受講生にpay back)していくような措置にする。

そうすれば、最初にお金を用意する必要はありますが、学習して達成するに連れて、お金が戻ってきて、最高で無料になるのであれば、受講生はとても真剣に学習するでしょう。

結果、教育効果も高まり、受講生のグループとしての参加価値もあがってきます。

 

今話題のスカイプ英会話レッスンもそうです。

当校は毎月の継続率が95%平均と異常に高い数値を打ち出していますが、これは格安ではない価格で行っているのも、一つの理由だと思います。

世の中は、「教育は全て無料にしよう、教育は重要だから!」と綺麗な言葉を言い、無償化政策を諸手を挙げて賛成している人がますが、私は、なんでもかんでも入り口から無料を推奨するのは反対です(*もちろん義務教育除く)。

入り口はきちんとお金払うけれど、出口は、頑張った人が無料になっていた、お得になっていた、という形が理想であると思います(奨学金や借り入れローン体制は国がしっかり拡充)。

そうでないと教育のありがたみ、教育の価値を感じられない、そんな社会になってしまうと思います。

教育は、欠かすことができない、最重要の業種の一つなので、今後も教育問題については、業界の中の一人として意見を出していきたいと思います。

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