物事の捉え方。点、線、面

最近ニュースで、同一賃金同一労働(equal pay for equal work)や、外国人労働者受け入れの話題を耳にします。

外国人労働者はともかく、同一賃金同一労働は、ILOが猛烈にプッシュしていることもあり、今後その方向に進むのは間違いないのでしょう。

ただ1点言いたいのは、物事の点と線、面をきちんと分けて考えることも、視点を増やすという意味から重要だということです。

同一賃金同一労働報道の違和感

同一賃金同一労働でも全然よいのですが、ただ、報道の議論が、ある意味ひどく刹那的なとらえ方にも見えるのです。

例えばとして、人材を雇う時を例に出しましょう。

Aさんと、Bさんは、同じくらいの能力だったとします。ただ、Aさんはノマドのように放浪するような経歴があった場合、長く続かない可能性をよみとり、逆にBさんは、長く続くと判断できる経歴があった場合、やはりどうしても、その時点では同じ能力で同じ仕事をできるとしても、Aさんより、長く続きそうなBさんを雇いたい(または給料をあげて押さえておきたい)モチベーションがでてくるのが日本企業です。

もちろん、欧米、中国企業のように、Aさんは、多様な経歴があり、Bさんより優れていると捉えて、Aさんを雇いたい(給料を上げたい)モチベーションが出る企業があってもいいと思います。

言いたいことは、その時点の同一労働という機械的な判断能力よりも、点から伸ばしていった線、ひいては面で物事をとらえるのが、通常の考え方なので、一連の同一労働同一賃金の報道には、時々うん?と感じるところもあります。

同一賃金同一労働の根幹には、女性差別や人種差別、年齢差別を懸念して、というのは理解しています。そのため法律で縛るのは一つのよい方法ですが、報道では、反対の立場の考えが欠如して一方的になっているようにも思えます。

*ちなみに、Ecomで働く人は、女性90%、外国人98%という極端な割合となっています。保守の人に非難されそうですが・・・。

爆買いについて

視点を変えて、依然マスコミ報道が続く、中国人観光客による「爆買い」はどうでしょうか?

最近、爆買い客を優先して、日本人客をおろそかに という内容の記事が出ていました。

これも、その時点では、買い物金額が大きかったとしても、期間による線や、派生した商品購入機会などの面でとらえれば、国内の消費者をおろそかにすることは愚策です(そもそも日本のGDPの7割は内需です。)

企業として、ライフタイムバリューの低い人の1回あたりの高額金額よりも、ライフタイムバリューの高い人の買い物を優遇するのが合理的な行動ですが、日々の爆買い報道に、日本の一部の企業は、合理的な判断ができなくなった部分があるのではと考えさせられました。

企業経営について

最後に、企業につても同様だと思います。

新任社長がよく行うパターンとして、着任早々、赤字部門のリストラをどんどん行い、翌年黒字化達成。

これはその時点だけをみれば評価は高いですが、5年10年といった線や、事業発展性といった面の観点から、必ずしも評価できたものでない場合がほとんどだったりします。

最近、刹那的な流れにある日本のビジネス界ですが、じっくり腰を据えた10年、100年、1000年企業を、自分の手で生み出していきたいと強く感じています。

↓先日、年輪経営で有名な伊那食品工業(長野県伊那市)へ行ってきました。

伊那食品工業

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