Skype英会話ビジネスの参入障壁

私が、Skype英会話を2005年3月、世界初で開始*して以降、いくつものスカイプ英会話サービスが雨後の竹の子のように誕生したのは、以前に書いた通りです。

*当時Skype社Vincent氏談

Skype英会話のエバンジェリスト(伝道者)として

alliance-joint-mate-business-cooperate実を言うと、2005年3月にサービスを開始して1年後の2006年ごろから、私自身が、

『語学や出版、留学などの事業会社さんに、スカイプというものを使ってTV電話による語学サービスがあり、御社に活用できますから、一緒にやりませんか?』

という提案をしたりしていました。

 

2社くらいとは一緒にやることになったのですが、

大半は、いろいろと質問をし、興味を持ちつつ、検討しますと言うだけでしたが、4-5年後には、私が持って行った提案書通りの方法で自社サービスとして立ち上がっていました(笑)。

当時さすがにひどいと思ったのは、働いていた中国人スタッフが、私が開発したバーチャルクラスルームのソースコードごとコピーして持っていって、Ecomと同じものを、中国風にアレンジして、中国ではじめてしまったこともありました。

まぁこれら上記全ては、仕方ないということで、最初からあまり気にしていません。

 

私がビジネスモデルをマネされるのを気にしない理由

というのも、私なりに2つの理由があったからです。

1.新しいビジネスモデル創出に自信がある。

パクるような(二番煎じ好きな)人、組織は、総じて、自身の創造性が見劣りしていたりします。

achieve-happy-confident手前みそになりますが、私は、私自身、新しいビジネスアイデアが、常に泉のようにあふれている自信があります。また実行力もあると思っています。

パクって、それを自分なりに改善点を加えて実施するのは、確かに効率的です。

私が資本力ある立場なら、そちらの作戦をすすめます。有名なところで韓国サムスンなどがそうですね。

ただ、自分とは違う土俵、戦い方になる相手なので、まぁいいかな、という感じでとらえ、そちらの存在、やり方も認めています。

もちろん、ある程度パクリを意識して、対応するべきではあります。その辺のさじ加減は注意しています。

 

2.参入障壁、実は結構低くないですよ。

オンライン英会話というビジネスモデルは、皆、異口同音に、

「参入障壁が低い」

「誰もがすぐに始められる」

と口にしていします。

結果として、日本だけでも200を超える企業さんが参入して、リビングデッド(生ける屍)に陥っています。

確かに、始める参入障壁は低くなさそうですが、それを

『続けること』は、普通の人が思う以上に難しいビジネスモデル

というのが私の経験から言えることです。

 

端的に言うと、他のビジネスと比べて、一般のオンライン英会話サービスは、

「労多くして、利益少なし」

というものです。

参入企業さんが、よく考えているのが次のようなものです。

「サイト作って、広告打って、講師と生徒を集めれば、後は、寝てても、ちゃりんちゃりんとお金が入ってくる。」

 

オンライン英会話ビジネスは、いくつもの不安定要因が入る

しかし、これは大きな間違いです。

参入障壁ECサイトで、継続購入が前提の物を売ったり、サーバーやドメインを売っているのではなく、

オンライン英会話サービスは、人対人のサービスです。人とモノは違います。

ここでは代表的な3点の障壁を、これからオンライン英会話ビジネスに新規参入される方に役立てればと思い書いておきます。

 

2-A: サポート必須

教育サービスは、

『申込みがあってからが本当のお付き合いの始まり』

だと思っています。

もちろん、これは教育サービスだけでなく、人が絡むサービス業は、ホテルでもどこでもそうですよね。

こうした人対人のサービスを、物販のように考える傾向が、オンライン英会話参入企業に多く見られます。

オンラインで、遠隔でITサポート、学習サポートを行っていくことは、結構根気のいることです。

何社かの、参入企業とお話ししたことがありますが、

「こんなはずじゃなかった・・・。」

「むちゃくちゃ大変だ。」

と感想を漏らすこと多数です。

今は残念なことに、クレーム覚悟で、サポートしない開き直ったオンライン英会話会社さんが出ているのは、サービスに誤ったイメージを広めそうで、危惧しています。

 

2-B: 外国人講師は不安定

日本人が特別厳しいだけかもしれないですが、外国人は、私たち日本人が思っている以上に、

・時間感覚が薄い

・自責よりも他責

・その他

などの傾向が大きく見られます。

特に、今はやりのフィリピン講師を雇う場合、日本人との思考回路の違いに、愕然とすることがあります。

この不安定さを回避するために、

『日本と似た環境の国に住むネイティブや、日本人講師を採用する』のも1つの手です。

ただし、先進国ではなく、開発途上国に住むネイティブや日本人は、同じ傾向が出てくるので要注意です。

*この話題をすると、時々、『いや私の友人の外国人の○○は、punctualでresponsibilityがある、この書き方は、外国人差別だ!』と反論する方がいますが、あくまで一般傾向について話をしています。

 

2-C: 似たり寄ったりで価格勝負戦。

powerful-strongオンライン英会話は、講師数やレッスン数、無料メール登録者数を会員数として、利用者何十万人突破とリリースを打つなど、マッチョプレイが盛んです。

もし独自性(差別化)を出さず、これにのっかって、参入社が同じマッチョプレイでいくと、

サービスが平準化され、コストを削り、似たり寄ったりのオンライン英会話サービスが出来上がり、

同じように、引き続き、価格や資本力の勝負になります。

また、2-A, 2-Bでも述べたように、ダブルの不安定要因への対策が、規模の分だけ必要となり、対策サポートコストがどんどんかさんで、いつまでも損益分岐点が超えられない会社となってしまいます。

今、オンライン英会話で、規模最大手のDMMさんもコストがかさみ大幅な赤字のようですし、二番手のレアジョブさんも会計上の営業利益率0.7%(売上23.6億に対して利益1700万円)(実際の営業キャッシュフローは、1億4700万の赤字)(2016年3月期決算資料より抜粋)と、ほぼ利益なしの状態。

 

私が、オンライン語学サービスを続けている理由

ですので、オンライン英会話サービスというのは、外部で見ている人が思っているほど、実は簡単ではない、というのが分かると思います。

では、私が何で長年、今もこのサービスを続けているのでしょうか?

それは、

まず第一に、

語学教育、異文化サービスが単純に好きだから

です。

日本人として、母国である日本や日本人はもちろん好きですが、それでも外国や異文化と触れ合いながら、仕事していくのが自分にあっているし、この点は人より抜群に秀でていると考えています。

 

そして第二に、まだ自分が事業としてやりたいことの2%くらいしか実現していないので、残りの98%を実現せずに終わらせたくない!、要は

自分のビジネスに、”希望”を持っているから

です。

「好き」×「希望」が、今の私の事業の原動力になっています。

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